マイホームの購入を考え始めたとき、多くの方が最初に直面するのが「貯金がほとんどないけれど、本当に家が買げるのだろうか」という疑問です。近年は頭金なしのフルローンで買えるという広告をよく見かけますが、実際の不動産取引の現場において「自己資金0円で買えるのか?」という問いの答えは、フルローンを組んで購入すること自体は本当ですが、そこに潜むリスクやお金が必要になるタイミングを知らなければ痛い目をみます。
不動産の購入は、契約から引き渡しまでにいくつかのステップがあり、それぞれのタイミングで必要になる現金の性質が異なります。ここを把握していないと、直前で資金ショートを起こす原因になります。
■売買契約締結時:売買代金の5%から10%が相場となる「手付金」(5,000万円の物件なら250万〜500万円)や、契約書に貼る収入印紙代など、ローン実行前に手元の現金が必ず必要になる。
■金融機関の審査・実行時:住宅ローンの本審査において、もし手付金をサラ金やカードローンで一時的に工面していると信用情報ですぐに発覚し、審査は一発で否決(即死)となる。
■宅建業法におけるルール:そもそも仲介会社が買主に対して手付金を貸し付けたり立て替えることは法律(宅建業法)で厳に禁止されている。
■オーバーローン(債務超過)のリスク:借入総額が物件の実際の価値を上回った場合、購入した瞬間から「ローン残高 > 物件価格」の状態になり、将来万が一売却したくなった際に自己資金を足さなければ売れなくなる。
■金利上昇リスクへの脆弱性:頭金なしで全額を借り入れることで毎月の返済額が最大化するため、将来金利が上昇したときの返済負担の増加幅が非常に大きくなる。
では、手元にまとまった現金がない人たちはどのようにこの壁を乗り越えているのでしょうか。実際の現場では、親御さんなどのご家族から一時的に資金を借り入れたり、生命保険の契約者貸付を利用して初期のキャッシュをクリアし、住宅ローン実行後にその分を返済するケースが多く見られます。
表面上は「自己資金0円」に見えても、そこには綿密な資金計画と、いつ・どのタイミングで現金が必要になるかを見極める正しい段取りが不可欠です。
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一生に一度の大きな買い物だからこそ、不安な点や疑問点は契約前にすべてクリアにしておくべきです。相談いただいたからといって当社での購入を強制することは一切ございませんので、どうぞお気軽にお問い合わせください。