気づけば17人。一番の無能でボトルネックだった私が目指す「自走できる組織」

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2026年10月27日

気づけば17人。一番の無能でボトルネックだった私が目指す「自走できる組織」

火曜日は荻窪本店が定休日のため、本社勤務の日。


荻窪本店は店長代理の南山さんが現場をしっかりと引っ張ってくれていて、本社には不動産業界の大先輩である由里子課長がいる。

レギュラースタッフとスポットスタッフを合わせると、気づけば会社全体で17人の所帯になっていた。

狙ってやったわけではないけれど、振り返ればうちの要所は頼もしい女性リーダーたちがガッチリと支えてくれている。

17時半のジムのために、仕事を最速で片付けるリーダー

由里子課長は働くママでもあり、何より夕方17時半からのスポーツジムという絶対に譲れない楽しみがある。
だからこそ、仕事の段取りとスピード感がずば抜けている。
本社の電話受付が16時45分でスパッと終了するのも、そうした時間を守るための合理的な仕組みのひとつだ。
だらだら残業するのではなく、自分の時間や楽しみを大事にするからこそ、限られた時間で驚くほど高いパフォーマンスを発揮してくれる。

任せた以上、余計な口出しはしない

そんな本社でのこと。
由里子課長から「保証会社の方が来るので同席します?」と声をかけられた。
時間が空いていたので同席してみると、メインの保証会社は変わっていないものの、いつの間にかサブの保証会社が変わっていた。
事前に私へ相談があったわけではない。
担当者が挨拶に来る段階になって「あ、やべ、そういえば報告忘れてた」と思い出して声をかけたのかもしれない。勝手な想像だけれど。
理由を聞くと、プラン等をしっかり考え抜いた結果であり、何よりちゃんと挨拶に来て顔を見せてくれる担当者のところを選んだのだという。

細かいことをあれこれ言って口を挟んだら嫌われるし、そもそも管理の責任者は由里子課長だ。
トップにお伺いを立てるのではなく、任された責任者として自覚を持ち、自ら考え抜いて判断し動いてくれる。
だから私も余計な口出しは一切せず、「課長に任せてるからそれでいい」とそのまま任せることにした。

攻めの姿勢を見せる現場と、失敗をコストと捉える覚悟

会議でもそうだ。
大先輩の由里子課長から、実務の細かな話や今後の進め方について先回りして次々と言われる。
正直に言って、私自身が「何の事だ?」とすぐには分からない場面も多い。
でも、それが心から嬉しい。現場のプロが自らの頭で考え、完全に自走してくれている証拠だからだ。

守りから攻めへ。現場発の新しいルール

今回の会議では、退去立会いを管理課へ集約する話に加え、由里子課長の方から「管理の元付売上を荻窪と本社で明確にして競い合わせよう」と提案が出た。
守りの印象が強い管理部門から、こうした数字への強いこだわりや、さまざまなサービスから利益を出そうとする攻めの意見が自発的に出てくるのは本当に心強い。
議論の末、これまでの既存物件は本社、直近で荻窪店が取得した案件は荻窪、そして今後はエリア分けで管轄を整理することに決まった。

失敗を成長の必要コストとして任せ切る

今でこそ賃貸管理を由里子課長に完全に任せられているけれど、任せ始めた当初は当然トラブルもあった。
でも、人に仕事を任せる以上、最初の失敗は組織が成長するために「かかるコスト」だと割り切って任せ続けた。
その結果として、トラブルを乗り越えた今の強い現場があるのだから、任せて本当に良かったと思っている。

一番の無能でボトルネックだったのは、俺自身だった

現場のプロたちが自走し、数字に責任を持ち、会社を次のステージへ引き上げようとしてくれている。
そんな姿を見て、身が引き締まる思いと同時に、ある一つの事実に気がついてしまった。

これまで「自分が現場を引っ張っている」「自分が一番分かっている」なんて思い込んでいたけれど、組織が前に進むうえで、一番の無能で最大のボトルネックになっていたのは、オーナー様となあなあでやっていた他でもない俺自身だったぜ、と。

トップがいなくても回る組織へ

うちは今後、サブリースや家賃保証業の展開も見据えている。
事業を広げていく以上、これから人はもっと必要になるし、17人という規模の時点ですでに自分ひとりの目では全員を見きれなくなっている。
だからこそ、トップ一人の感覚や属人的な関係性に頼っているうちは、次のステージには進めない。

今、私が本気で目指しているのは「私がいなくても自走できる組織」だ。
優秀で頼もしい仲間に心から感謝しつつ、ボトルネックを自覚したトップとして、一番に襟を正して変わっていきたい。