父親が亡くなり、遺された不動産を売却して母親の田舎へ戻ろう。そう決意した母親と息子様が直面したのは、近所の不動産屋では匙を投げられるほどの複雑な権利関係でした。
2025年8月、藁をも掴む思いでRERの相続相談会にお越しいただいたところから、この1年がかりのプロジェクトは始まりました。
相談に動く前、ご家族が取得した登記簿謄本を見て愕然としました。そこに記載されていたのは、家族の誰も知らない人の名前だったのです。
しかし、毎年の固定資産税は間違いなくお父様の口座から引き落とされていました。税金は払っているのに、名義は他人のもの。一体この不動産は誰のものなのか。戸籍を遡ることで、お父様の驚くべき過去と、複雑に絡み合った歴史が明らかになりました。
専門的な調査を進めた結果、以下の事実が判明しました。
・相続登記が数代にわたって放置されていたこと
・お父様のお父様(おじい様)は養子としてその不動産を相続していたが、登記を変更していなかったこと
・お父様自身も養子であり、おじい様とは血縁関係がないこと
お母様がご結婚された当時、戸籍の詳しい仕組みまでは把握しておらず、手続きを進めていたため、これまで誰もこの事実に気づくことができませんでした。
さらに戸籍を追っていくと、お父様側の関係筋でも相続登記が未了のまま放置されている箇所が次々と見つかりました。数代にわたって登記が放置されていた結果、相続人が枝分かれして増えていき、関係者も膨大な数に上ることが判明。最終的に、この不動産売却における依頼者は総勢12名にも達しました。
相談いただいた物件以外にたくさんの相続物件が出てきてしまうこともたまにあります。
これだけ多くの関係者が関わるとなると、意見の集約や書類の取りまとめだけでも膨大な手間がかかります。さらに、調査の過程で一部借金があることも発覚しましたが、これについては法的に時効の援用手続きを行い、無事に帳消しにすることができました。
根気強く一つひとつの絡まった糸を解きほぐし、12名の依頼者様全員と連絡を取り合って進めた結果、2025年8月の初回来談からちょうど1年で解決へと至りました。
売却対象となった物件は、秋田県・青森県・鳥取県・滋賀県の4県に点在していましたが、すべてRER Agencyにて無事に売却が完了しました。
弊社のオフィスは東京都台東区にありますが、対応エリアは地元の東京や首都圏だけにとどまりません。今回のように、秋田、青森、鳥取、滋賀といった遠方の地方不動産であっても、調査から権利関係の整理、そして最終的な売却処分まで、すべてワンストップで対応可能です。
「東京に住んでいるけれど、田舎の親から相続した土地の処分に困っている」
「地元の不動産屋に相談したが、複雑すぎて断られてしまった」
そのようなお悩みをお持ちの方は、物件の所在地に関わらず、ぜひ一度RER Agencyの相続相談会へご相談ください。全国ネットワークと専門知識を駆使し、最後まで責任を持って伴走いたします。
日本列島をこれだけ移動したのは久々というか、もしかしたら初めてのことかもしれません。それほど広範囲にわたる大きなプロジェクトでした。
数代にわたる未登記の解消や、12名にまで増えたご依頼者様との調整、そして各地の物件調査など、一筋縄ではいかないことばかりでしたが、最終的にすべてをクリアにし、無事に売却まで解決できて本当に良かったです。