表層工事が終わり、いよいよ最終の仕上げ段階に入りましたが、ここで最後の大きな壁が立ちはだかりました。予定していたLAN工事が大幅に遅れ、防犯カメラが設置できないという緊急事態が発生したのです。
現場に入った電気屋さんも店舗の特殊なLAN工事に慣れておらず、見かねた弊社の業務課スタッフが現場で直接サポートに入るという異例の展開に。
ネット回線がまだ開通していないため、代表はスマートフォンのテザリング機能を駆使して必死に業務をこなすという、まさにギリギリの環境でした。
そんな通信トラブルの裏側では、本社の総務スタッフも総出で荻窪へ駆けつけ、デスクや椅子などの什器の設営から、空間を彩るフェイクグリーンの設置までを一気に進め、店舗の形をハイスピードで仕上げていきました。
この混乱の現場で、誰よりも細かく的確な指示を出し、工事監督として全体を引っ張っていたのが弊社の代表です。
住宅のデザインと店舗のデザインは全くの別物です。なぜ代表がこれほどまでに店舗の動線や工程、デザインの指示を完璧にこなせるのか、スタッフ一同ずっと不思議に思っていました。しかし、その謎がこの現場でついに明かされたのです。
実は代表は、大昔にパチンコ店の店舗開発や、工事の会社側監督としての仕事を経験していました。
そういえば、以前開催された増床記念パーティーの席で、代表が「私の仕事に対する厳しい姿勢は、当時の上司だった●●さんに叩き込まれたんだ」と笑いながら話していたことがありました。その●●さんも元々はパチンコ業界の方だったそうです。
厳しい業界で培われた徹底的な工程管理と、店舗ビジネスにおける空間設計のノウハウ。これらが数年の時を経て、今回の荻窪本店のプロジェクトで見事に花開いたわけです。
施工を担当する秀栄建設の現場監督が、敬意を込めて代表を「総監督」と呼んでいた理由も、この圧倒的な現場のハンドリング力を見てのことだったのだと、深く納得させられました。
トラブルをチームワークと「総監督」の采配でねじ伏せ、グランドオープンへの準備はいよいよあと一息です。