東京オリンピックが終わったら湾岸エリアのタワマンはどうなるのか。これまで色々なメディアで予測が飛び交っていましたよね。結果的にはインフレと低金利もあって価格は大きく上がったわけですが、今は少し様子が変わってきているようです。右肩上がりの勢いが落ち着き、物件ごとの二極化という新しいフェーズに入りつつあるのかなと感じます。
その変化が一番わかりやすく表れているのが、晴海フラッグの中古市場で売り出し物件が滞留している現象ではないでしょうか。
SNSなどを見ていると「売り出し物件が大量に余っている」という話題が目につくかもしれません。ただ、これがそのまま暴落につながるかというと、そうでもない気がします。 分譲時の価格から大きく値上がりすることを期待した強気の売り出し価格と、実際に買いたい人の予算感。ここにズレが生じているのが主な理由のようです。実際の成約価格を見ていくと、今はある程度現実的なラインに落ち着く傾向にありますね。
この背景には、マンションという住居が本来持っている役割と、今の価格設定とのアンバランスがあるのかもしれません。
そもそもマンションって、駅前などの高くて便利な土地をみんなでシェアすることで、個人の予算でもアクセスの良さを手に入れられるのが最大の強みですよね。
その視点で見ると、駅から離れた場所に数千戸規模のマンションを作るというのは、少し構造的な無理があるのかなと感じます。リモートワーク中心の生活なら広さや環境はすごく魅力的ですが、毎日電車で通勤する人からすれば、バスやBRTに頼らざるを得ないのはやはり懸念材料になります。こうした交通利便性の限界に対するシビアな見方が、そのまま価格の上値を押さえる要因になっていると推測されます。
今後の湾岸エリアは、金利の動向や建築費の高止まりもあって、物件を見る目がさらにシビアになっていくと予想されます。極端な暴落論や表面的なお得感に振り回されず、マンション本来の立地の価値を見つめ直すことが大切になりそうです。
じゃあ結局いつ買うのが正解なのか。それはやはり、自分自身のライフステージが変わって家が欲しいと思ったタイミングであり、なおかつ自分の収入で無理なく買える時。それが一番の買い時なのかなと思います。